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三味線の管理のはなし


梅雨も明けて、これから夏本番!台風シーズン到来で、じめじめとしてきますね。

三味線にとって、大敵のひとつは湿気。
糸や皮はダメージを受けてしまいます。皮は湿気と水濡れは厳禁。

皮が濡れたり湿気たりしたあとに乾燥してくると破けてしまう場合があります。
例え破け無くても、皮の張りは緩んでしまい、こもり気味な音に変わってしまいます。

皮を保護する為に、しまう時は必ず胴を和紙袋に入れて、さらにはビニール袋にしまっておきます。夏場に限らず年中気をつけたいものです。 


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写真は三つ折りにした胴だけの部分を和紙袋+ビニール袋に入れたものです。
さらに口を閉めて縛り湿気から皮を守ります。
棹をつないである場合にも同様に胴を袋にしまっておきます。


袋に入れておくことを知らなかったあなた、知らずに袋を捨てしまったそこのあなた。
しっかり袋にしまっておきましょうね!


湿気と水濡れに気をつけていても例えばこんなこともあります。

室内の湿度をさげてみようと、冷房でキンキンに冷やした部屋から急に熱い場所に三味線を持って行くと、三味線本体が冷たい缶ジュースのように結露で水だらけになりますので要注意です!

冷房を入れていた部屋の冷房を切ってしまい、部屋が暑くなってしまっても同様の現象がおきる場合もありますので、和紙袋+ビニール袋にしまいます。

真冬も同様に、寒い外から暖かい部屋に持ってくると結露がおきます。
寒暖の差には弱いのです。 
濡れて湿気った三味線の水分は、皮を徐々に侵食して行きます。

夏場の車内三味線放置厳禁!

直射日光が照りつける日中、車を駐車場に止めて、冷房を止めて下車すると車内は激しい暑さになります。
この場合、高温で皮が膨張して破ける場合があります。
車内には置かないように持ち出しましょう。
やむを得ず置いておく場合には、車内に冷房をつけておきます。
トランクにしまっておくことはもってのほか!
夏場はなるべく車内より持ち出し、肌身離さず持ち歩きましょう。
人間と一緒ならまず大丈夫。まるで三味線も生き物のようです。

しまいっぱなしべからず

長期間弾かずにクローゼットや押し入れにしまっておくことも危険です。
久しぶりに出してみたら破けていた!とは良くある話し。 
せっかく三味線があるのですから、しまいっぱなしにしてる方は、たまには出して弾いてあげましょう!
弦振動を与えるだけでも皮も振動し、湿気を逃がすと云う意見もあります。
もし弾かなくても、たまにはケースより出してあげて、通気を良くしてあげると良いそうです。 

和紙袋+ビニール袋の中に、除湿剤や桐板を入れたりするのも良いと思います。 

雨の中歩いてケースを長時間濡らしてしまったり、風呂場や炊事場の近くに三味線を置いたりするのは止めましょう。

新しく皮を張りたてた場合や、きつく強めに張られたものは特に破けやすいので要注意です。

反対に、長年破けずに自然と緩んでいる皮でしたらまだ破けづらくなります。


皮は破けても、緩んでも、三味線屋さんに張り替えてもらえば元には戻ります。
しかし、動物1匹の犠牲を忘れずに、できる限り長く大切に使いたいものです。

命をいただいた感謝と、敬意を払いながら。

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