<< 前の記事      [ブログの一覧に戻る]      次の記事 >>
演奏リポート


御無沙汰しておりました!

久しぶりの更新でございます。皆様お変わりありませんでしょうか?
山本大は相変わらず健在でございます。

2013年。本年になってからいくつか演奏をさせていただきました中から1つ演奏のリポートを。 

少し前のこととなりますが、1月17日、旧制山口高等学校卒業生同窓会、東京鴻南会2013年新年会にてアトラクション演奏をさせていただきました。

Dai56-1.JPG
神田学士会館

場所は神田の学士会館。この度、文化勲章を受賞されました山田洋次監督がいらっしゃるとのことで、それならば是非『男はつらいよ』を演奏させていただきたいと私からお願いを申し出ました。
ステージメンバーは、尺八は松本宏平、ジャズなギターは永守健治、そして私との編成で、阿佐ヶ谷ジャズストリートでのトリオの演奏です。

演目

津軽じょんがら節4ビート
春の海マンボ 
燃えよドラゴン 
リンゴ追分
男はつらいよ(口上入り)
ベンチャーズ・パイプライン 
縄文津軽 

今回の演目は、できるだけ会場の皆様が良く知る馴染みある曲を中心にしました。
この演目の中でも十分に津軽三味線のフレーズを入れることができます。
中でも新春らしく、宮城道雄先生作曲の箏曲『春の海』を尺八とともに、ラテンリズムはマンボ調のアレンジにて演奏。

そして、今回は映画音楽シリーズとして、ブルース・リーは『燃えよドラゴン』〜松竹映画より、美空ひばり主演のリンゴ園の少女より『リンゴ追分』〜そして『男はつらいよ』を演奏。

男はつらいよ、のメインメロディーは三味線にて演奏。
さらに原曲のイメージに近づけたく何と無謀にも!寅さんのあの口上を私が述べさせていただきました。口上を文字起こしをすると、こんな感じになります↓

イントロ部分〜
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で、産湯を浸かひ、姓は車名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します!」

エンディング部分〜
「とかく、西に行きましても、しがし(東)に行きましても、土地土地の、おあ兄さん、おあ姉さんに御厄介かけがちなる若造です。以降見苦しきめんてい(面体)お見知りおかれまして、きょうこうばんたん(恐徨万端?)引き立って宜しく、お頼申します!」

そして、演目のラストは私のオリジナル曲である『縄文・津軽』を演奏。
ありがたくもアンコールをいただきまして、旧制山口高等学校寮歌『鴻南に寄する歌』を会場の皆様に歌っていただいて、我々で伴奏させていただきました。
皆様の母校を強く愛する気持ちの歌声は、会場に元気良く響き渡りました!

そして舞台は終わり、皆様と山田洋次監督のもとへとメンバーでご挨拶を。

Dai56-2.jpg
山田洋次監督と出演メンバー

監督作品『幸福の黄色いハンカチ』の劇中に、なんと津軽三味線が流れるシーンがあります。
じつは、邦楽ジャーナル誌の2008年9月号での私の連載でこの事を取り上げたことがありましたが、演奏者が誰なのかがわからずにいました。そこで!貴重なこの機会に監督にどなたの演奏であったのかを質問しました。

山本大Q:劇中に、高倉健さん(勇作)が荒れて家を飛び出し、酒場街でチンビラ2人に絡まれて喧嘩になるシーンで、後ろで流れている津軽三味線はどなたが弾いておられたのですか? 

山田洋次監督A:あー、あった、あったね、そーいえば...、うーん、うーん、


     忘れちゃったよ。 

と云うわけでございまして、残念ながら奏者は誰なのかわかりませんでした。
長年の謎を質問させていただきましてひとまず何より。山田洋次監督ありがとうございました!

アカデミー受賞作品の名作に、津軽の曲弾きが流れることは誠にうれしい限りであります。
しかしながら、昔の映画やドラマでは血生臭いシーンで津軽三味線のBGMが良く使われています。
それは何故なのでしょうか。人間の生き死にや、不条理な心理描写のシーンに激しい音が合うのでしょうか。
確かに、幸せなシーンに津軽三味線は似合いません。
幸福の黄色いハンカチは全編幸福が続く映画ではありません。
主演の勇作の過去での過ち、不幸なシーンで津軽三味線が効果的に使われております。
光あるところには影があるのですね。

幸福の黄色いハンカチを御覧になった方、まだ御覧になってない方、そしてこれから御覧になる方!
三味線が流れているか、是非御覧いただき御確認ください。

Dai56-3.jpg
幸せの黄色いハンカチ

東京鴻南会の皆様、この度はお呼びいただきまして誠にありがとうございました。
それでは、以上演奏リポートでした。

Dai56-4.jpg

カテゴリ:

page top