外を歩くと金木犀の良い香りが漂ってくるこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしですか?
さて、わたくし先日、長野県安曇野市の「大王わさび農場」に行ってきました!
いきなりなんだ?・・・と思われたかと思いますが、
ここは、黒澤明監督のオムニバス映画「夢」のロケ地であり
その映画に当館名誉館長の田中忠三郎先生が衣装提供をされているのです。
アミューズミュージアム3Fの「夢の跡」という展示室に
その時の撮影現場の写真と衣装が展示されています。
右が黒澤明監督、左が田中忠三郎先生。
私はいつも展示室でお客様をご案内しながら、
「なんてきれいな所なんだろう・・・いつか行ってみたい!」と思っていたのです。
あいにくの雨でしたが、田中忠三郎先生のおっしゃるように、
清らかな川の流れに静かに水車が回る、心洗われるような美しいところでした。
川のそばには看板が立っていて、「夢」のロケ地だったことや、
美しい自然が守り続けられている事が書いてありました。
完璧主義の黒澤明監督が「青森の本物の野良着を使いたい」ということで田中忠三郎先生にお声がかかったのですが、お二人の審美眼を通過してきた風景と衣類・・・深い緑の風景の中に、鮮やかな菱刺し前掛けが映え、それは美しかっただろうと想像できました!
さてさて、映画の中でも着用されている華やかな菱刺し前掛け、次回企画展でたっぷりとご覧いただけます。
展示されるのは、いち早く重要文化財に登録された為に映画の撮影では使用できなかったものなのですが・・・
次回企画展については、
またスタッフブログで詳しく紹介される事と思いますので、お楽しみに!!
アテンダント米岡でした。

「縄文式土器(じょうもんしきどき)は、北海道から沖縄諸島を含む現在でいう日本列島各地で縄文時代に作られた土器である。縄文時代の年代は流動的ながら、約1万6000年前から約2300年前とされる。土器の年代測定技術はまだ完全には確立されていないため流動的な要素は残るが、21世紀初頭の時点において、土器として世界最古の部類に属している。」
さてさて、
今回は縄文土器についてご紹介しましょ〜☆
当ミュージアム三階に展示があるこの縄文土器、ヤジリが沢山並んでいます。
"野次り"じゃないですよ〜
忠三郎先生の、幼いときから遊んでいた場所にはこのヤジリが沢山あり、
遊び道具がヤジリだったそうです。

なんだか凄く贅沢なというか、私たちの幼い頃とは想像できない環境だったのだなぁと感じます。
先生の民具や物の収集のきっかけになったのも、このヤジリ達、縄文土器であり、
勉強を全くしなかった幼少期に、図書館の本でこのヤジリ達縄文土器を目にして
「なんだか同じものがのってるなぁ」と、
これがきっかけになり、本を読めるようになろう!!!と、まず文字を勉強し、それが今の忠三郎先生に繋がっているそうです。
忠三郎先生の原点ともいえるものが縄文土器である。わたしはそう思います。
縄文時代、青森県は三内丸山遺跡にも見られるように大変栄えました。
沢山の生活がそこにはあり、どこにも影響されない日本の、そして人々の原点がそこにはあると
先生は数々の講話で仰っています。
中でもヤジリは、サカナや獲物を採集し、
自分達の暮らしを、命を支える大切な道具だったわけです。
私たちは青森に二ヶ月間、ミュージアムオープンに向け暮らしていました。
旅立つ最後の日、先生がお別れに下さったのがこのヤジリでした。
「お守りにしなさい」と。

帰りの新幹線の中でそれを開けた時、なんとも言えない感動を覚えたのを今でも覚えています。
今も私たちはそれを大切に持っています。
うまくいかなくって大変な日もあるけれど、それを見ると、
なんだかがんばろう!と、思える訳です。
日本には"破魔矢"というものが厄よけにありますが、
なんだかそんな意味で先生が下さったような気がしています。
ミュージアムにあるヤジリは全て、先生が先生自身の手で採集されたものです。
どんなに笑われても、信念を持ち続け採集、収集を続けられた
忠三郎先生の原点がこの展示にはあります。
沢山の展示がありますが、この縄文土器には
そんな想いもあるのだと、少しだけ感じて頂けたら、嬉しいです。
さて、
前回私のブログコーナーで七不思議の一つとしてご紹介した"夢"の展示のマネキンの向き、
謎が解けました〜
"夢"の映画にはあの衣装を着た葬列のシーンがありまして、
あの後ろ向きのマネキンは、その葬列を表しているそうです!
三階"夢"の展示に入った時、
お客様もその葬列の一人としてその中に入ったような気持ちになって頂ける様に
反対向きにあえて顔を見せず、あのマネキン達は立っているそうです。
"夢"展示をご覧の際は是非そんな気持ちになってご覧頂けると
また違った展示に見えてくるかもしれませんよ〜
まだ映画"夢"をご覧でないお客様は是非映画もご覧下さいね!!
少し展示変えもあり、まもなくリニューアルします!
私たちは変わる事なく6階にいますよ〜
遊びにきてくださ〜い☆
☆ゆきさん今日の一句
縄文の
粋がみえたら
よかろうもん!
"こんな夢を見た"
ではじまる8つの物語。
ご覧になった事のある方、沢山いらっしゃると思います。
90年の作品、私は幼い頃に家族で見た記憶があります。いかりや長介さん、寺尾聡さん、沢山の有名な方がご出演されており、我らがタナチューこと、田中忠三郎先生が衣装提供されたものを三階に展示させて頂いています。

先日の講話会にもありましたが、忠三郎先生は中学生の頃に黒澤監督の映画に出逢い、それから"我が青春に悔いなし"という言葉に支えられ、過ごしてこられたそうです。
それから何十年も経て、黒澤監督の夢に出てきた映像が忠三郎先生の民具とぴったりマッチするなんて!
本当は忠三郎先生と黒澤監督が細〜い糸で繋がっていたんだということに、なんだかわからない不思議さと素晴らしさを感じずにはいられないのは私だけでしょうか???
民具提供の代わりに報酬を支払うと言われた監督に対して、忠三郎先生は"私は監督の作品に支えられ今までこれた。だからいりません!結構です!!と仰ったそうです。
監督はその言葉にまた感動され、夢の原画、映画の中で使われた民具等を全て、忠三郎先生にプレゼントされたそうです。
それが今ミュージアムで展示させて頂いているものなのです。

なんだかいい話でしょう?そういった成り行きを知って作品をご覧頂くと、また違った感じを受けられるかもしれませんね。
黒澤監督はあまりお手紙を書かれる方ではないそうです。そんな監督が直筆で忠三郎先生に宛てられたお手紙も展示してあり、いかに黒澤監督にとって忠三郎先生が"記憶に残る"方だったのかという事が感じられます。
その後またミュージアムの他の展示をご覧頂ければ、忠三郎先生の想いや、展示一点一点がよーく見えてくるかもですよ!!
アミューズミュージアム七不思議の一つ。
"なぜ、マネキンは後ろ向きに展示してあるのか..." 私がずっと考え、答えがでない問題の一つです。

これは解明の余地ありですね!! みなさんは何故だと思われますかぁー?
是非解明したいですね!
そして黒澤監督の原画。
さすが世界の黒澤監督だけに、見る夢も凄いんだなぁと思います。
私の夢なんて...
なぜかガソリンスタンドで働いていて、窓の拭き方が悪い?と、お客さんに拳銃で三発打たれ、よけたつもりが全部腹部に命中したという夢でした...
原画を書けるものではなく、とうてい映画にできるものでもありません...
あぁ...
あんな夢をみたい...
ゆきさん今日の一句
書けぬなら
書くまで待とう
夢千夜
なんだかいい句にまとまった??
アミューズ ミュージアムの名誉館長でもあり、アミューズ ミュージアム内に展示されている刺し子、BORO、そして様々な古民具を、民俗学研究のかたわら40年以上に亘って収集し続けてこられた田中忠三郎先生から、ミュージアム開館に際して、メッセージを頂きました。
※田中忠三郎先生の詳しいバイオグラフィーは
こちらから(Wikipedia)
<メッセージ全文>
「11月1日から浅草のアミューズ ミュージアムで、田中忠三郎コレクション展が公開・展示されるという。それは、田中個人のものであろうか、いや、そうではない。
それらは、今から100年〜200年前の雪国、青森の娘さん達が丹念に刺し綴って作った晴れ着、仕事着である。そんな着物と一緒に、それらを綴った人達の魂が、楽しくて嬉しそうに東京、浅草へ遊びに来ている。お爺ちゃんやお婆ちゃんが、「こんなものが、東京に出てきたら笑われるのではないか」と、心配し恥じらいながらも浅草を訪れ、訪れてくれた多くの人達と話をしたいのです。
雪国、青森の冬は厳しい。暖かい衣服がないと暮らしていけない。自分の体を暑さ、寒さから守ってくれるのは身を包む衣服だった。そのために衣服を大切にした。でも、その衣服でさえも、デパートも呉服屋もなかった時代、自分で作らなければいけない。麻を植え、育て、それを刈り取って糸にして布を織り、それから着物を作る。一本の糸、小さな布でも大切にして作られたのが、そんな仕事着や晴れ着だった。冬の夜、寒さ厳しい中で、継ぎ足した衣をまとい、親子が肌を寄せ合って眠った。人はそれをボロ着物、ボロ布団というが、それはボロではなく人の優しさだった。
そんな優しい人達が大切に作った道具たちにも、見て触れて頂きたい。」
是非、アミューズ ミュージアムで、そんな「やさしさ」や「あたたかさ」に直接触れてみて下さい。
皆様の、ご来館をお待ちしております。
皆さん、始めまして。
チーム織り姫のまおです。
アミューズ ミュージアムではパフォーマーとして、機織りの実演や手踊り、
他にも沢山面白い事をライブで表現していきますので、楽しみにしていて下さい(^-^)v
ブログでは、アミューズ ミュージアムの事はもちろん、
日本の素敵な所や大切にしている事や、浅草のオススメスポット等、
色々と紹介させて頂きますので、よろしくお願いします!
早速、第一回目に紹介させて頂くのは、こちら。
アミューズ ミュージアム2階のギフトショップで販売している本をご紹介♪♪
タイトルは「物には心がある。『消えゆく生活道具と作り手の想いに魅せられた人生』」
私はタイトルだけで、グッときてしまいました。
こちらは、アミューズ ミュージアムのオープニング企画として
「布を愛した人たちのものがたり展」を展開しているのですが、
それらをコレクションした田中忠三郎先生が
アミューズミュージアム開館に合わせて書き下ろされた本です。
とにかく、温かい本です。
日本人の魅力を改めて感じました。
田中先生が古墳の発掘やBOROの収集をしていた頃に出会った、
心温かい方々や、日本人ならではの気持ちが詰まっています。
貧しかったけれど、とっても豊かな心を持っていた所とか...,
田中先生はいつも、布や民具には、それぞれの想いや生活の喜びや悲しみがあり、
そのモノから感じる気持ち、「心」を大事にする事を伝えないといけない。
それら全てが「優しさ」なんだと。
ついつい忘れてしまうんですよね。
大切な事を。
今まで当たり前だと思っていたこと、気にもとめなかった事までもが、
とても大切な物だと改めて感じる事が出来るきっかけになる本だと思います。
私も、「優しさ」を大事にしていきたいと改めて思いました!
そう感じてから展示品を見たら、前にも見たことがあった物からも違ったモノを感じることが出来ました。
あー、早く皆さんにも体感して頂きたーい(>o<)
ほんと、今まおが最もオススメしたい本です。
友達にもオススメしちゃった〜(^-^)

途中にね、
田中先生の若い頃の写真があるのですが、
ちょっと笑ってしまいましたけどね(笑)
今はおじいちゃんだから(笑)
あ、内緒ね(笑)
皆さんも是非チェックしてみて下さい。
いや、絶対読んでみて下さい!!
優しい気持ちになれるはずです。
そして、アミューズ ミュージアムに
遊びに来て下さい♪
お待ちしておりま〜す(^o^)