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去る5月22日、都内に新しく出来ました、とあるマンションの街開きイベントにお呼びいただき出演させていただきました! こちらはかなり戸数が多く、大きなマンション群です。

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午前から様々なアトラクションが続き、私の津軽三味線は最後の出番です。

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当日は野外演奏、朝から曇り空。
やがて、午後の私の出番にはあいにくの雨が激しく降り出しました。

雨をしのぎ、傘天井下にて演奏。しかし、雨風は少々横から吹いて参ります。

ステージ後方には金屏風まで豪華に飾っていただきました!
マイク無しの生演奏による撥音は雨ニモ負ケズ、マンションビル群にこだまします!!


髪型は久しぶりのオールバックです(笑)事前の宣伝ポスター写真がオールバックの場合に髪を垂らすと、別人に間違われてしまうことが多いのです。
なので、この日はポマードをべったり!気合いが入ります。

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三味線は動物の皮が張られていますので、皮は湿気に弱く、直接水をかけてしまうなどすると張り具合が弱くなります。1度張りが弱くなると元には戻らずに緩みます。
乾いてきた時に膨張して破れる場合もありますので気をつけなくてはなりません。

現代の津軽三味線は非常に強い力で皮が張られていますが、昔の門付けしていた頃の津軽三味線は、あらかじめ緩く張られていたそうです。
緩めると音は♪ボンボンとした、こもり気味な音になりますが、しかし、それはそれで味のある良い音です。   
糸(弦)も絹なので湿気ってしまうとブライトさが無くなります。

あらかじめ野外演奏や海外演奏では、緩く張った三味線を使ったりしてきましたが、この日は生音の演奏ですので一番良い音のする強めに張られた三味線を持って行きました。真剣勝負!手は抜けません。

しかし、生き物達を犠牲にして作られた天然素材の三味線です。
皮などは大切にして、できるだけ長く使いたいものです。


お集まりいただいた住民の皆様へお聴きいただく為に、雨模様でも予定通り最後まで演奏させていただきました! 

セットリスト 

津軽じょんがら節   曲弾き
津軽じょんがら節 旧節
津軽じょんがら節   中節 
津軽よされ節
十三の砂山
じょんがら即興

さらにアンコールをいただき、予定時間超で津軽じょんがら節の新節を演奏させていただきました。
雨の中、立ち見の大盛況!多くの方々に最後までご熱心にお聴きいただき心より感謝致します。

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後日、心配していた皮は破れることなく無事でした!何よりです。


お集まりいただいた住民の皆様方、天候の悪い中お聴きいただきまして大変にありがとうございました。お呼びいただきました関係者各位、スタッフの皆様もお世話になりました。

またお会いしましょう!
以上、演奏レポートでした!

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第2回山本 大津軽三味線教室ライヴ!!〜三筋の糸に想いをのせて!〜 ライヴレポート 

去る5月29日に、アミューズミュージアムの6F織り姫の間にて、山本大津軽三味線教室ライヴを開催致しました!

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当日は前日から続く台風によるあいにくの雨でしたが、三味線はガンガンに響き渡りました! 
お客様に於かれましては、お足元の悪い中にお越しくださいまして誠に有り難うございました。

当日のプログラムに何曲か追加しました!2時間番組です。

<セットリスト>

津軽甚句(スローバージョン)

四段〜五段〜六段

嘉瀬の奴踊り

黒石よされ

リンゴ節

津軽甚句

カチューシャ(ロシア民謡)
ベンチャーズ・パイプライン

鉄橋良 津軽じょんがら節曲弾き

桜井真希 津軽じょんがら節 旧節

六段

津軽じょんがら旧節

山本大ソロ

じょんがら変奏曲

よされ節アレンジ

十三の砂山

ゲスト〜鹿島信治・シタールソロ

山本大&鹿島信治セッション

山本大、教室生徒全員、鹿島信治による津軽甚句

一曲づつ解説を交えながらの演奏でした。
今回は初めてソロ演奏を披露してもらう生徒や、三味線を始めてまだ3ヶ月余りの方など勢揃い。
出演生徒一同が一つになりました。

インドのシタールの鹿島さんは楽器説明をしていただいたあとにソロ演奏でした。
東北の厳冬を思わせる音の響きから一転!異国情緒漂うインドの響きはとても新鮮でした!

セッションでは、津軽三味線とシタールの音が重なり合い、シタールのジャワリと、三味線のサワリが一つの音となり、倍音の嵐が吹き荒れました!

さらに最後の津軽甚句は、出演者全員の大団宴です。

ご来場皆様のお買い上げいただいたチケット収益の一部は、アミューズ基金より日本赤十字社へ寄付させていただきました。誠に有り難うございました。
被災地の1日も早い復興をお祈り致します。

今回の開催にあたりまして、関係者各位、スタッフの皆様大変に有り難うございました。 

次回、第3回は秋から冬にかけて開催したいと思います。

内容もさらにパワーアップし、充実させて行きたいと思います。

次回の教室ライヴもご期待ください!!

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今週の日曜日の5月29日に、
アミューズミュージアム6F織り姫の間にて、
山本大津軽三味線教室ライヴ開催致します!もう間もなくです。 

出演の生徒皆さん、着々とリハーサルが重ねられています!

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当日のプログラムです!


津軽甚句(スローバージョン)

四段〜五段〜六段

嘉瀬の奴踊り

黒石よされ

リンゴ節

津軽甚句

鉄橋良 津軽じょんがら節曲弾き

桜井真希 津軽じょんがら節 旧節

六段

津軽じょんがら旧節

山本大ソロ

ゲスト〜鹿島信治

山本大&鹿島信治セッション

山本大、教室生徒全員、鹿島信治による津軽甚句



今回は三味線を始めてまだ3ヶ月余りの方や、5年以上のベテランまで揃いました!

フィナーレには、インドのシタールと共に合奏し、倍音の嵐が吹くことでしょう。

さらに、プログラム以外の曲も弾くかもしれません!あんな曲まで...。

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(お稽古する鉄橋さん、今回はソロも弾いていただきます!)


お時間のある方、ご興味を持たれた方、この機会に是非ともお越しください。


一同お待ち申し上げます!

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昨年の2010年、3月22日に渋谷で行われたイベント『WILD・ROVER』に出演させてもらいました。

イベント出演アーティストの大半はパンクバンド系で、アイルランドの音楽や、ケルト音楽、アメリカのジャグバンド形式の要素を取り入れたバンド達が多く出演。
バグパイプやアコーディオン、笛にバイオリンなどに、ギターとベースにドラムと多彩な編成が多く見られました。

パンクロックを知らない方の為にできる限り短くご説明しますと、70年代半ばごろアメリカで生まれて、イギリスから世界に広がりました。80年代に盛り上がりを見せ、テクニックを極力排除し、既成のロックを破壊し、ロック本来のエモーションを取り戻すような音楽で、メッセージのある歌詞がある楽曲と云った所でしょうか...サウンドもロックンロール調から民族音楽まで様々です。
アイルランド出身の若者が組んだバンドで『セックスピストルズ』などが有名です。


話しは戻りまして、当日会場は幾つもある中の『GLAD』での出演。バンド演奏あとにはDJタイムもありました。盛り上がる中、1人ステージへ登場し津軽三味線のソロです!♪ベベーン。

客層は派手。パンクファッションで身を固めた若者達などの多い中で、紋付き袴で登場しましたが、笑われるかと思いきや、登場から盛り上げていただきました!
そして一気に演奏スタート!MCは無し、喋りなんか要りません突っ走ります。30分の演奏でしたが、曲中も連続業が来ると拍手をいただき驚きました。

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割れんばかりの拍手と、ヒューヒュー!イエーイ!と歓声をいただき、こちらも感激したものです。

「津軽三味線もパンクに通じるよ!何か似通ったものがあるね」と、その後もお客さんから大反響でした。ボサマとパンクのスピリットは通じる何かがきっとあるのでしょう!

そして、このイベント出演からあるCDのレコーディングのお話しをいただきました。
アメリカはニューヨークのパンクロッカーで、ボーカリストの『ジョニー・サンダース』のトリビュートアルバムに参加して欲しいとのことでした。

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アルバムは全編オムニバスで、参加アーティストは全てアコースティック。
なので、津軽三味線だって有り?な訳です。


これは面白い!私は大喜びで企画をお引き受けしましたが、さて、どの曲をカバーをして三味線で演奏するかをかなり悩みました。

ジョニーサンダースの歌う唄はあんまりメロディがありません、単調です。
バックのリフは特徴的だったりもします。
カバーなのであえて全く別物の曲にする為、私なりにアレンジしました。

曲は、ジョニーサンダースの代表曲のひとつとも云える『BORN TO LOOSE』を選びました。

YOU TUBE よりJohnny Thunders and the heartbreakers-Born to loose

録音はドンカマのクリックに合わせることも無く、多重録音もせず、一発気合いの録音です!
途中にじょんがら節のアドリブソロを入れました。
とにかくシンプルでストレートを心がけて見ました。

ご興味を持たれましたら是非とも、ご一聴を願う所存です。
他にも素晴らしいアーティストが勢揃いです!
世界初!?津軽三味線でパンクロックをお聴きあれ!

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アーティスト:
V.A ジョニー・サンダース
タイトル:
ジョニー・サンダース・トリビュート プラグド・イン−プラグド・アウト
JOHNNY THUNDERS TRIBUTE PLUGGED IN - PLUGGED OUT

レーベル
:ヴィヴィド・サウンド
品番
:VSCD5497
価格
:2625円
商品区分
:CD
発売日
:10.07.28
バーコード
:4540399054971
ジャンル
:ジャパニーズ・ロック&ポップス
サブジャンル
:PUNK / ACOUSTIC / JOHNNY THUNDERS

VIVID SOUND CORPORATION

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前回に続きまして、偉人列伝は白川軍八郎のお話しの続きです。
もう少し師について、その生涯と、音色や奏法について触れてみます。


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師は独自の奏法をどうやって編み出したのでしょうか。

幼児期に失明し、仁太坊と云う坊様(ボサマ)から叩き三味線を習い、僅か3年で師匠の腕を凌いたそうです。その上、叩きでは無く弾き三味線奏法の元祖、長作坊(ちょうさくぼう)の長瀞手(ながどろて)や、さらには音澄み(ねずみ)の美しい音色を弾き出した梅田豐月の奏法も独学でマスターして独自に進化して行きます。

色々な弾き方をミックスさせて、仁太坊の教えの通りに人真似では無いオリジナルの三味線奏法を研究して作るわけですね。

その緩急自在の奏法は、民謡の一座、巡業団の中での演奏で鍛えられ、マイクの無い時代ですので叩いて弾いたり、時には澄むように弾いたり、連続ワザまでも弾き出します。

大正から昭和にかけて巡業団の芸人の一員として旅から旅へと北海道を回ります。
当時の北海道は鰊景気で湧き、ヤン衆(漁師)達を目当てに東北からから巡業団、芸人達、坊様達などがやってきます。

さらには樺太(サハリン)や千島列島までも足を伸ばして行きます。
現地は青森からの出稼ぎ労働者が多かったと云われていますので、青森の民謡が大いに懐かしがられて受け入れたに違いありません。さらには聴いたことの無い斬新な三味線の伴奏です。

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楽屋では芸人仲間と花札博打もせず、お酒は1日4合瓶1本と決め、好物は鍋物だったそうです。

練習と研究熱心。鼈甲の撥より木の撥を好んで使い、いつも手入れをして、三味線の棹は細めの中棹を使っていたそうです。

なんてストイックなお方でしょうか。
運指スピードの早さの難しさは神業。現代奏法には見られない奏法不明な点も幾つかあります。
ゆっくりと再生してみると、聴こえなかった音まで聴こえてきたりします...恐るべし。
音色も独特で、現代の津軽三味線とは違い、皮の緩んだ音ですが、大変良く弦が響き、サステインが効いてます。

当時は今よりずっと音楽資料も無く、学校も行かなかったであろう彼はどうやって音感やリズム感が養えたのでしょうか。
そんか彼はラジオで洋楽を熱心に聴いていたそうです。
じつは新しいもの好きだったのかもしれません。

さらには長唄などの邦楽三味線も良く聴いたに違いありませんし、
当時流行した浪曲だって、何だって聴こえて来るものを貪欲に聴いて吸収したのでしょう...。
その三味線の音は、時には激しく、切なくて、さらに妖しさ(怪しさ)まであり、狂気すら感じます。決して奇麗なだけではありません。

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やがて、1人の少年が軍八郎の居た巡業一座である陸奥の家(むつのや)演芸団に入って来ました。
彼はその後に国民的大スターとなるのです...(まだまだ続く、不定期)



今回の参考文献

大條和雄『津軽三味線の誕生』

松木宏康『邦楽ジャーナル連載・津軽三味線まんだら』

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今回は4月30日に神田にある青森居酒屋『跳人』(はねと)でのライヴレポートです。 
同店にて1月にもお呼びいただき演奏し、再度この度もお呼びいただきました。

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お客様と至近距離でマイク無しでの生演奏。震災の影響で、ここのところイベントは自粛が続いていたので、久しぶりの演奏の一つでありました。 


そして今回は東北関東大震災は、青森を含む大震災でしたので、急遽お店側と協議し、震災チャリティーライヴとして行わせていただきました。


アミューズミュージアムの生徒2人にも合奏に参加していただき、3人の合奏での演奏です。 

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ライヴは2部構成で、

1部では
〜イントロダクション〜
曲弾き六段
津軽甚句
十三の砂山
津軽よされ節(ソロ)
津軽じょんがら節

2部では
津軽じょんがら節・旧節
リンゴ節
嘉瀬の奴踊り
十三の砂山(ソロ)
カチューシャ(ロシア民謡)青森ねぶた囃子

アンコールをいただきまして、もう1曲演奏させていただきました。

今回も前回の1月での同店での演奏と同じく、青森の居酒屋に相応しい、津軽三味線のスタンダードプレイです。

そして、十三の砂山が伝わる北津軽の市浦村(現・五所川原市)には大津波の伝説が残されています。
興国元年(1340年)十三湊に大地震による津波が起きて、一晩にして中世・十三湊(とさみなと)の街が跡形も無くなったと云うものです。
平成5年での発掘調査ではその痕跡は認められず、津波は十三湊の繁栄以前に起きたとものと考えられています。

1部では合奏の十三の砂山を。2部では私のアレンジした十三の砂山を、様々な想いを胸に、演奏させていただきました...。

今回のチケットの売上の一部は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付させていただきました。
お越しくださいました皆様大変ありがとうございました。

次回の跳人でのライヴは、8月27日(土)に予定しています。
詳細は決まり次第にお知らせ致しますので、是非ともお越しください。 

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以上演奏リポートでした。

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第2回アミューズミュージアム津軽三味線教室ライヴ!!を開催します。

今回のチケット料金の一部は、東日本大震災の義援金として寄付させていただきます。

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第2回アミューズミュージアム山本大津軽三味線教室ライブ!!
?三筋の糸に想いをのせて!?

日時は

5月29日(日) 
開場14時30分 開演15時00分
料金¥2100円

出演は

山本 大と
アミューズミュージアム津軽三味線教室の生徒さんたち

今回のゲストはインド弦楽器のシタールの奏者:鹿島信治さんです。
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良くある三味線教室のライヴとは一味違います!

全員の合奏から中級者〜上級者までの演奏と、私のソロ演奏〜
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ゲスト演奏〜私とゲスト演奏〜私と教室生徒全員とゲストによる演奏と云った流れになります。  
津軽三味線は合奏するとより音が重厚になる迫力があります!
生音の合奏の迫力を味わってください。

そして更に、
日本の三味線や琵琶の祖先とも云えるインドの弦楽器のシタールとコラボレーションをします。

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新宿ロフトでの演奏。

シタールと三味線の倍音がミックスしますので、カオスな音色になること間違い無し!

ご期待ください。

ゲストプロフィール 

鹿島信治(シタール)
1977年生まれ
何故かシタールを買ってしまい独学でシタールを始める。
2001年ドラム&シタールユニットConti を結成。
変拍子、ポリリズムを多用しライブハウスで活動中。
2008年にはカレーユニット、マサラワーラーを結成。



東北が生み育んで来た津軽三味線、
被災地に届くよう出演者全員気持ちを一丸にし、演奏したいと思います。 

皆様是非ともお待ち申し上げております!!
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震災の影響も未だ治まらず、原発の収束の見通しも見えない昨今ですが、今回は皆様に更に津軽三味線に親しんでいただこうと津軽三味線偉人列伝と題しました。

津軽三味線の歴史の中で神様とまで云われた白川軍八郎(しらかわぐんぱちろう)師のお話しをさせていただきます。
彼こそ最も津軽三味線を進化させ、確立させたと云っても過言ではありません。

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彼は明治42年生まれで、津軽三味線の発祥地と云われる青森県は北津軽郡五所川原市の金木町で
生まれました。太宰治の生誕地でもあり、太宰とは同じ年の生まれでもあります。 
しかし軍八郎は太宰とは全く違う境遇を歩みます。
幼少の頃に失明してしまい、生きて行く為ボサマになります。
神原の仁太坊(かんばらのにたぼう)と云うボサマに弟子入りをします。
ボサマとは津軽三味線を始めた盲人の芸人達の事で、家々の軒先を回りり三味線など弾き唄い歩いてお金やお米などを芸と引き換えに貰いながら歩く門付け(かどづけ)芸をする人達の事です。


仁太坊には人真似で無い三味線を弾け!と教えられながら一緒に門付けをさせてもらい修行をします。やがて師匠の仁太坊を凌ぐほどの腕を持った彼は1人立ちし、門付けを否定して晴眼者達が行う唄会一座(旅回り民謡興業)の舞台に加わって演奏して行きます。

高齢だった仁太坊の最後の弟子であった彼はその教えを全うし、誰の真似でも無い汝のオリジナル三味線奏法を次々と編み出して行きました。
民謡の伴奏前のわずかな前奏を、演奏の度に少しずつ長くして行き、ついには三味線だけのソロ演奏でお客を釘付けにしてしまったのです。


私は軍八郎のソロ演奏のSPレコードをたまたま運良くネットオークションで3年前に手に入れました。恐らく昭和12年頃の発売の物かと思います。以前に当ブログでも写真掲載させてもらったものです。

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テイチクレコード 三味線獨奏 よされ節 裏面/小原節

このレコード音源はどのベスト盤にも収録されていないものでしたので大変に貴重です。戦前発売の津軽物の三味線の独奏盤は非常に少ない為滅多にお目にかかれない代物です。

内容は超絶な演奏で、すでに現在の全てのテクニックを用いています。とにかく激しいです!マシンガンを連射するかのように弾きまくります!!
そして激しさだけでは無くてどこか切なくて暗くて、妖艶さまでも感じるような気もします。


未だ彼を凌ぐ演奏者はいないでしょう。何故なら彼は津軽三味線と云うジャンルがまだ世の中に確立されて無い時に自分で作曲をし、アレンジをして弾いています。
彼とそっくりに真似をして演奏できたとしても彼と同じレベルの演奏家とは云えない筈です。

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現代の津軽三味線の演奏家は津軽三味線を弾かなくてはならない宿命が当然ありますが、軍八郎は前例の無い演奏を弾きまくり、古典やスタンダードを守り忠実に弾く訳では無くて、当時では前衛演奏家だったのかと思います。
制約が無く斬新な演奏をしたとしても、まずはお客さんを楽しませて湧かすエンターテイメントで無ければならなかったことでしょう。
彼の三味線についての取り組み方を考えさせられ、私は非常に影響を受けました。

明治から始まった歴史の浅い津軽三味線ですが、軍八郎は古い伝統を守る演奏家では無く、新しいスタイルを聴衆に投げ掛け演奏した人でした。

続く...。


注・津軽三味線と云うジャンル名は昭和30年代に名付けられたと云う説があります。それ以前には文献などに津軽三味線の呼称は見当たらないそうです。


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震災から1ヶ月が経ちましたが、まだまだ影響があり予断の許さない状況が続いています。

しばらくぶりのブログ更新は三味線の部材の話しをひとつ。

今回は三味線の音色を決める重要な要素のひとつ、駒(こま)の話しをさせて頂きたいと思います。

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弾いた糸(弦)の振動を胴に張られた皮に直接伝えるもので、天然素材で出来ています。
手作りなので形も様々で一つづつ音が違います。

津軽三味線の場合は主に竹で作られていて、糸を直接乗せている場所には象牙や鼈甲(べっこう)があしらわれています。

象牙と鼈甲はだいぶ音が違います。象牙はシャープで鼈甲は甘い音になります。

全体の高さや長さに幅、皮との設置面積や、肉厚、竹の材質などで音は千差万別。

皮の張りの強さや好みに合わせてお好みの駒をセッティングします。
割れたり欠けたり、作りが悪かったりすると振動が伝えきれず音が悪くなります。

皮の上に置く場所によって音色が変わります。極端に棹側に置くと箱鳴りが増してしまい、
反対側に置くとシャープになりますが箱鳴り感が無くなって行きます。

駒の丁度良い場所は鳴らして見てずらして行き置き場所を決めていきます。

皮の厚みや張り具合、糸、撥との相性を見ながら自分好みの音色を作っていく楽しさがあるのです。

アミューズミュージアム教室にも様々な駒を用意してますので、ご興味のある方は是非ともお訪ねください。

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糸の震動を皮に伝える駒は心から心に響かす役割も勿論担っていると思います。

被災地に思いが届き伝わりますように。
1日も早い震災復興を願い、皆様が安心できる毎日が早く訪れて欲しいと切に願っています。

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この度は『東北関東大震災』におきまして、各地で被災された皆様および、
ご家族や知人の方々が被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

また多くの方が亡くなられました。深くお悔やみを申し上げます。

沢山の救助を求めておられる方々に一刻も早く救助の手が届きますようお祈り申し上げます。
未だ行方のわからない方々がどうかご無事でありますように。

そして、今なお被災地で大変に過酷な環境の中で生活を余儀なくされていらっしゃる方々に対しても一刻も早く、平常な生活へ回復していただく事を願ってやみません。


私自身、津軽三味線を通して今まで東北地方の多くの方々に大変にお世話になりました。
お世話になった方々や知人の安否がとても心配でなりません、心が痛みます。

今できることを考え、できることは節電も募金も何でも行いたいと思います。
皆様と力を合わせて行きましょう。

情報もかなり錯綜していますので落ち着いて行動し、
適切な判断して今後の動向を見て参りましょう。

心より、1日も早く復興することを願っております。

津軽三味線 山本 大

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