常設展

常設コレクション 奇跡のテキスタイルアート「BORO」

田中忠三郎コレクションの中には、江戸時代から何代にも渡り、青森の山村、農村、漁村で使われてきた“ぼろ”と呼ばれる衣服や布類が多数あります。人の一生はおろか、二代、三代、時には四代にわたって、布を再生し継ぎ充てを重ねられたボロ着物は、今や「BORO」として世界共通語となるほど、アート・テキスタイルデザインの分野で高く評価され、欧米の染織美術・現代美術のコレクターから買い求められています。

現代のキルト、パッチワークのようにきれいなものを作りたくて作ったのではなく、そのときにあるものを重ねていき、寒さをしのぐために少しでも暖かく丈夫にしたいと、つぎはぎを重ねて大切につかわれてきたそれらぼろ布類は、今あらためて見れば、そのままイタリアやフランスのハイファッションになりそうな完璧なデザインです。

100年の時を越えて公開されているこれら「BORO」コレクションは、布のエコロジーの極致であり、布を愛し慈しんだ人々が生んだ消費文化の対極のアートであるといえるでしょう。
※2010年3月6日より、一部展示内容を変更しています。

田中忠三郎(1933年〜2013年)とは

青森県生まれ 民俗学者、著述家。<1933−2013> 国指定重要有形民俗文化財含む、3万点以上の骨董、古民具、衣服などの貴重なコレクションを個人所有。これらのコレクションは、その芸術性の高さを絶賛され、寺山修司氏、黒澤明監督などの映画作品等にも貸与されています。
プロフィール

古民具など

アミューズ ミュージアムでは上記企画展以外に常設コレクションとして、田中忠三郎氏が提供した、黒澤明監督映画「夢」の衣裳や古民具、撮影時の貴重な資料なども常設展示しています。
参考文献:『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』小出由紀子・都築響一[編] アスペクト刊(2008年)
作品写真クレジット:(C)都築響一
page top